2013年09月28日
世界農業遺産
「静岡の茶草場農法」が世界農業遺産に認定されて4ヶ月がたち、
その農法の維持と拡大にむけ、実践している生産者やお茶にたいして
認定制度やその表示の仕方などの基準が確立されました。
その最初の認定生産者として、県内で9名が決まり、
つちや農園も川根本町では第一号として認定を受けました。

茶草場農法とは
茶畑周辺や山の草を刈って干し、茶の畝間に敷き詰める農法のことで、
ススキの穂が出てから、9月末くらいまでの間、草刈りをし、
束にして干し、冬が来る前に畑に敷き詰める、
川根エリアでは「カッポシ」と言っています。

「刈って干す」からとか「刈った帽子(干してある草の束が帽子のよう形にみえる)」が語源とも言われていて
むか~しから、どこのお茶農家もやっていたことです。
草を入れることで、土壌が活性化されて微生物が増え、ふわふわのよい土づくりに一役買います。
肥料の流亡(流れ出てしまうこと)も防ぎ効率よく肥料が効くうえ、乾燥や雑草がはえるのも防ぎ、
お茶作りには良いことずくめ、品質も自ずと良くなる・・・というわけです。
でも、今は肥料に頼る管理が主流で、手間の掛かる、そして科学的根拠がビミョウな
この草をいれる農法を続ける農家は減ってきました。

父が大臣賞をもらった時に、度々インタビューで
茶作りへのこだわりや特徴を聞かれ、
山草を入れ土づくりを基本に丹精してきた話しをよくしてきました。
農業遺産認定で、今やっと昔ながらのこの農法が認められたという感じですが、
父母、祖母、また、川根茶を銘茶ブランドに作り上げてくれた先人たちからしてみると
昔から当り前のようにやってきたことなので、
農業遺産とか認定とか継続可能な農法とか、ピンと来ないのでしょう。
なぜ、こんなことが世界農業遺産になったなというと、
「周辺環境が守られてきた」とくに「生物多様性保全」というのが
大きなポイントとなっています。
草をいれていれば、農業遺産・・・というわけではないんです。

いいお茶を作ってきたこと(作ろうとしてきたこと)で生物多様性が守られてきた!
ということが認定の大きな理由なのだそうです。
だから、調査に何度も来て、周辺の草花、昆虫まで、調べたんです。
そして、
今回の実践生産者としての認定の「最高位」(三つ星ならぬ、三つ芽)は
栽培面積に対して、草場が50%以上あり、生物多様性に貢献している・・・という証なんだそうです。
味や香りの品質の優劣を示しているの訳ではありませんので、
もし、このマークを見かけたときは、お茶の品質ではなく、
作っている農家の茶草場農法を評価したもの、ということになりますから、お間違えなく。
父曰く、「茶草場だ、世界遺産だって、何だかややこしくてオラにゃ~わからんが、とにかく、
今までやってきたことが、良いことだっけ。そいでもって、これをず~っと続けていけばいい」
と申しております。
それに尽きると思います。
川根本町でいまのところは唯一認定を受けた茶草場農法実践者として、
規模では掛川東山にはとてもかないませんが、お茶作りへの志しは負けてません。
せっかくいただいた世界農業遺産と今回の認定を
今後に生かし、また継続できるよう努めて参ります。
つちや農園の茶草場(カッポシ)をご覧にないたい方、
11月9日 世界お茶まつり協賛イベントとしてお茶ツーリズムが実施されますので
よかったらご参加くださいませ。
その農法の維持と拡大にむけ、実践している生産者やお茶にたいして
認定制度やその表示の仕方などの基準が確立されました。
その最初の認定生産者として、県内で9名が決まり、
つちや農園も川根本町では第一号として認定を受けました。

茶草場農法とは
茶畑周辺や山の草を刈って干し、茶の畝間に敷き詰める農法のことで、
ススキの穂が出てから、9月末くらいまでの間、草刈りをし、
束にして干し、冬が来る前に畑に敷き詰める、
川根エリアでは「カッポシ」と言っています。

「刈って干す」からとか「刈った帽子(干してある草の束が帽子のよう形にみえる)」が語源とも言われていて
むか~しから、どこのお茶農家もやっていたことです。
草を入れることで、土壌が活性化されて微生物が増え、ふわふわのよい土づくりに一役買います。
肥料の流亡(流れ出てしまうこと)も防ぎ効率よく肥料が効くうえ、乾燥や雑草がはえるのも防ぎ、
お茶作りには良いことずくめ、品質も自ずと良くなる・・・というわけです。
でも、今は肥料に頼る管理が主流で、手間の掛かる、そして科学的根拠がビミョウな
この草をいれる農法を続ける農家は減ってきました。

父が大臣賞をもらった時に、度々インタビューで
茶作りへのこだわりや特徴を聞かれ、
山草を入れ土づくりを基本に丹精してきた話しをよくしてきました。
農業遺産認定で、今やっと昔ながらのこの農法が認められたという感じですが、
父母、祖母、また、川根茶を銘茶ブランドに作り上げてくれた先人たちからしてみると
昔から当り前のようにやってきたことなので、
農業遺産とか認定とか継続可能な農法とか、ピンと来ないのでしょう。
なぜ、こんなことが世界農業遺産になったなというと、
「周辺環境が守られてきた」とくに「生物多様性保全」というのが
大きなポイントとなっています。
草をいれていれば、農業遺産・・・というわけではないんです。

いいお茶を作ってきたこと(作ろうとしてきたこと)で生物多様性が守られてきた!
ということが認定の大きな理由なのだそうです。
だから、調査に何度も来て、周辺の草花、昆虫まで、調べたんです。
そして、
今回の実践生産者としての認定の「最高位」(三つ星ならぬ、三つ芽)は
栽培面積に対して、草場が50%以上あり、生物多様性に貢献している・・・という証なんだそうです。
味や香りの品質の優劣を示しているの訳ではありませんので、
もし、このマークを見かけたときは、お茶の品質ではなく、
作っている農家の茶草場農法を評価したもの、ということになりますから、お間違えなく。
父曰く、「茶草場だ、世界遺産だって、何だかややこしくてオラにゃ~わからんが、とにかく、
今までやってきたことが、良いことだっけ。そいでもって、これをず~っと続けていけばいい」
と申しております。
それに尽きると思います。
川根本町でいまのところは唯一認定を受けた茶草場農法実践者として、
規模では掛川東山にはとてもかないませんが、お茶作りへの志しは負けてません。
せっかくいただいた世界農業遺産と今回の認定を
今後に生かし、また継続できるよう努めて参ります。
つちや農園の茶草場(カッポシ)をご覧にないたい方、
11月9日 世界お茶まつり協賛イベントとしてお茶ツーリズムが実施されますので
よかったらご参加くださいませ。